花粉症の方にとっては、毎年恒例のつらい季節がやって来ました。
本格的な花粉シーズンの到来に備えて花粉飛散開始日予想、花粉症の現状、花粉を防ぐ効果的な対策、花粉症に効く食品、花粉症根治治療の最新医療等についてまとめて見ました。
【花粉飛散量】
日本気象協会の1月21日の発表によれば、今年の花粉飛散量の全国的予想は以下の通りです。
全国的に例年より花粉の量は少ないですが、東北地方では例年より花粉の飛散量は多くなるとの予想です。
【花粉飛散開始時期】
環境省の平成28年スギ花粉飛散開始時期予測は下の図に示す通りです。
赤で示す地域は2月上旬からスギ花粉が飛散開始しますので、2月1日から飛んで来ると予想した方が良いと思います。
今日花粉が飛んでいるかどうかは気象庁の花粉情報で確認できます。
各地の花粉飛散の最新情報はコチラから
【花粉症の現状】
日本の人口1億200万人の内3000万人が花粉症と言われており、まさに4人に1人は花粉症とになっていると言われていますが、花粉症はまだ発症していないが、花粉症になる可能性のある花粉症予備軍が最近、かなり増加しているそうです。
花粉症若しくは花粉症予備軍であるかどうかは、花粉エキスを皮下に注射して、その反応を見るアレルギー反応テストで分かるそうです。
【花粉を防ぐ効果的な対策】
(1)花粉飛散前からマスクを着用しましょう。
花粉が飛ぶ前からのマスクが効果的です。
正常な鼻粘膜はその表面が水分で覆われています。
この水分により花粉が直接鼻粘膜に接触することを防いでくれるのですが、冬は空気が乾燥しているので鼻粘膜が乾燥して来ると、花粉が水分に当たらず直接鼻粘膜に当たるようになります。これにより、花粉症の症状が発生しやすくなります。
マスクをかけると、鼻粘膜の湿度を保てるので、鼻粘膜を正常な状態に保ちやすく良い状態で花粉が飛ぶ季節を迎えられるので、花粉症の症状を抑えやすくなるのです。鼻粘膜を正常な状態に保って、予防をするために花粉が飛ぶ前からのマスクは必要です。
今日からマスクの着用を心がけましょう。
マスクは当然に花粉防止用のマスクが良いですが、
(2)外出時はの服装はつるつるの素材のものが良い
素材がつるつるの生地でできた服は生地の表面で花粉を弾くため、花粉が服につきにくいからです。
一方、ウールのコートのように繊維が複雑に絡み合っているものの場合は、花粉が繊維に絡みつくので、大量の花粉を付着させてしまいます。
(3)花粉の除去は玄関先で粘着テープで掃除する
家に帰り着いたら、花粉を払ってはいけません。花粉が飛び散るからです。
花粉の除去は玄関先で粘着テープで掃除するのがベストです。
(4)部屋の換気をする効果的な時間と換気の際の注意
家の中と外の空間の花粉濃度を比較すると、外は広大な空間なので、花粉濃度が薄まりますが、家の中は外から帰って来るたびに花粉が持ち込まれ密閉されているので花粉濃度が外より濃くなります。よって換気が必要になります。
この換気を行う時間は外の花粉があまり飛んでいない時間帯にするべきです。
花粉は太陽が出ていると飛ぶので基本的に夜は花粉が飛びません。
花粉が飛ぶのは朝の11時から午後の14時ぐらいですが、夕方の17時~19時も地面に落ちた花粉が帰宅ラッシュにより舞い上がるので、空気中の花粉の濃度が高くなります。
よって、部屋の換気をするのは、この時間帯を避けると良いです。
また、換気の際には網戸は開けた方が良いです。
実は、花粉はそれ自体でアレルギーを起こすわけではなく、花粉の粒子が壊れて出てくる芯(オーピクル)がアレルギーを生じさせるのです。
網戸ごしの換気だと花粉の粒子が壊れて、中の芯が飛び出して、花粉のアレルギー源をまき散らすことになるからです。
(5)部屋をお掃除する時の注意
掃除機をかけると排気により床に落ちている花粉を舞い上がらせるので、まず、床を雑巾で水拭きしたりするような直接ふき取る方法が効果的です。
掃除機をかける時には、排気を床に向けないように、持ち上げてかけるようにすれば、床に落ちた花粉を舞い上がらせなくて良いです。
(6)空気清浄器の置き場所
家の中で一番花粉が多いのは、人が出入りする玄関です。よって、空気気清浄器は玄関に置くのが一番良いです。
(7)お勧めの空気清浄器
花粉症予防空気清浄機としてはダイキンの加湿ストリーマ空気清浄器 MCK55Sがお勧めです。従来の空気清浄器は、花粉そのものを生け捕り状態に捕獲するものだったので、何かの拍子に花粉が割れると芯が飛び出して、花粉症を引き起こすこともあったのですが、この最新型の空気清浄器は芯自体を分解するストリーマ技術を搭載したことにより、花粉の芯が飛び出すことを防止したものです。
この空気清浄器は、発売と同時に非常に人気になって、今もかなり品薄状態になっています。
ダイキン 空気清浄機 MCK55Sの詳細はこちらをご覧ください。
【花粉症に効く食べ物】
花粉症に効くと噂されている食べ物は、梅、わかめ、タマネギ、青魚、ヨーグルト、えごま油、わさび、キクラゲですが、専門家によれば、本当に効くのは、ヨーグルトとタマネギだけです。
ヨーグルトは、乳酸菌が鼻粘膜を強化する働きがあります。
最も効果的なヨーグルトの食べ方は、人肌ぐらいの温度のヨーグルトです。
ヨーグルトの乳酸菌は、37度ぐらいが最も活性化して効果が高くなるからです。
ハチミツ等を入れて、食べやすくして他げるのもOKです。
タマネギはタマネギに含まれているケルセチンと言う成分が強い抗酸化作用で鼻粘膜の炎症を食い止めてくれるので、これが花粉症に良いと言われています。
ここで、野菜に含まれているケルセチンの含有量を比較して見ると以下のようになります。
ほうれん草 5 mg GAE/100g
レタス 9 mg GAE/100g
アスパラガス 17.5 mg GAE/100g
タマネギ 24.5 mg GAE/100g
タマネギの皮 1050 mg GAE/100g
タマネギの皮には、非常に多くのケルセチンが含まれていますので、タマネギの皮を煎じた、タマネギ茶を作って飲むと花粉症に効果的です。
タマネギ茶の作り方は、タマネギ3個分の皮を弱火で4,5分煮こんだら完成です。
ちょっと癖がありますが慣れればそんなに悪くないです。
【花粉症の最新医療】
(1)舌下免疫療法
最近は、舌下免疫療法と言うのが主流です。
これは、アレルギーの原因物質(アレルゲン)を含むエキスを舌の下に投与して体内に吸収させ、これを継続することにより体を花粉にならすという治療法です。
(2)AlleGO粘膜注射療法
鼻粘膜に直接薬を注射するという治療法です。
この療法はアレジオ銀座クリニックで取り扱っているそうです。
2016年1月26日放送のバイキングでの内容その他を参考