サーフボードを選ぶ上で適正ボリームが参照されます。
適正ボリームは、その人の体重の他、腕前によっても変わってきます。
初心者は浮力多めのボード、上級者は浮力少なめのボードという感じですが、テイクオフのしやすさという観点からは、ボードの長さやノーズロッカーの付き方によっても変わってきますので、ボリームだけでは、自分に合っているか否かを全て判断できるわけではありません。
とはいえ、ボリームはサーフボードを選択する上での大きな指針です。
サーフボードのボリューム(体積)を計算する方法は、通常サーフボードの寸法を使って算出します。サーフボードのボリュームは、特に浮力に関連しており、ボードのデザインや使用感に影響を与えます。
最近では、長さ、幅、厚さの他にボリームも表示したボードが多くなってきましたが、ボリーム表示のないものもまだ多く、概略程度でもボリームが知りたいという要望も多くなっています。
正確なボリュームを求めるためには、3次元CADなどで、サーフボードの設計データを基に計算する必要がありますが、外寸や、ボードタイプからでも概略のボリームを求めることができます。
一般的に、ボリュームはリットル単位で表されます。
これは、メートル法ですので、サーフボードの寸法表示に使用されているフィート・インチ表示をメートル表示に直してから計算する必要があります。
フィート から センチメートルへ換算は以下のサイトをご参照ください。
https://www.metric-conversions.org/ja/length/feet-to-centimeters.htm
ボリューム計算の方法は以下の通りです:
1. 基本的な計算方法
サーフボードのボリュームを計算する最も基本的な方法は、以下のように長さ、幅、厚さを使って近似的に求める方法です。
ボリューム計算式:
ボリューム (L)=長さ (cm)×幅 (cm)×厚さ (cm)÷ボードタイプによる補正係数
ボードタイプによる補正係数
a) 全体的に細めのパフォーマンス系ショートボード:÷1785.54
b) ショートファン、フイッシュ系ボード:÷1754.27
c) 先が丸っこいワイドノーズ系ファンボード:÷1694.90
2. ボリュームの目安:
初心者:ボリュームが大きい(40L~50L以上)
中級者:ボリュームが中程度(30L~40L程度)
上級者:ボリュームが小さい(25L~35L程度)
ボードのボリュームは、浮力の感覚や波の乗りやすさに直接関係してくるので、サーフィンをする際には自分の体重やスキルレベルに合わせたボリュームを選ぶことが重要です。
3. 具体的な計算例:
例えば、長さ 5’11” (180.34 cm)、幅 18 3/4″ (47.625 cm)、厚さ 2 1/4″ (5.715cm) のパフォーマンス系ショートボードの場合:
ボリューム=180.34×47.625×5.715÷1785.54=27.5
このボードはおおよそ 27.5 リットルの体積を持つと計算されます。
この計算式の誤差は約 0.3L〜0.5Lとなります。
サーフボードはリッター数値が全てではないので、
あくまでも参考としていただければ幸いです。